U家族の病気
1 イネイブリング
<依存症者が薬物を使い続けるのを可能にする手助け>@ 薬物を捨てたり隠したりする 薬物探索行動に、より拍車をかける
手に入れようと、必死になる
A 本人に説教をする 恨みにしかならない
B 尻拭いをする 借金などの肩代わりをする
C 脅しに屈する 脅しに1度でも屈すると、何度でも同じことをする
D 実行できない約束をする 本人はタカをくくって、何の効き目もなくなる
2 共依存
<イネイブリングする側とされる側との関係>人に自分を頼らせることで相手をコントロールしようとする人と、人に頼ることでその人をコントロールしようとする人との間に成立するような嗜癖的二者関係
@ 家族には、依存者本人を治すことはできない
A 家族には、依存者本人をコントロールすることはできない
B 依存者本人を助けることではなく、支えとなることである
C 過去を後悔するのではなく、これからどうするかである
D 恐れではなく、愛情である
関係嗜癖…無意識のうちに自分のエネルギーを、他人のために使ってしまい、自分のことを第一に考えない。
自分の価値を、他人によって承認される
3 三つの「もしも」
「もし〜だったら」 → 過去に対する言い訳「もし〜ならば」 → 現在に対する言い訳
「もし〜なったら」 → 未来に対する言い訳
↓
「今、ここでどうするか」につながらない考え方
家族の再構築(第1段階から)
問題解決の最大のキーワードは「家族」です。家族の回復は、本人の回復にとって最も重要な役割を果たします。薬物乱用・依存は、家族の病だからです。a 薬物乱用・依存者を持つ家族の特徴
| 1 自分の意見がもてない | 人の意見に振り回される 知識のない人に聞いて回る 自分では何も決められない |
| 2 認知がゆがみやす | 現実をありのままとらえることができない 根拠のない希望にしがみつく 生じている問題を軽く考えたがる |
| 3 自信を失いやすい | 不安感に振り回される 絶望的になる 自責的になる |
| 4 怒りの感情にとらわれやすい | 怒りの対象を探して回る |
b 本人の心理と家族の心理
| ◆◆◆本人の心理◆◆◆ | ◆◆◆家族の心理◆◆◆ | ||
| ■自分に起こっていることを認められない 「いつだってやめられるんだ」 「みんなやってるんだから」 「俺の勝手だろう」 「毎日やっているわけじゃない」 |
否 認 | ■本人に起こっている問題から目をそらす 「この人(子)に限ってそんなことはない」 「友だちが悪い」 「仕事(学校)に行っているから大丈夫」 「そのうちやめるだろう」 「薬以外は問題はない」 |
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| ■いつの間にかやめられなくなってくる 「うるさいんだよ」 「お前らが悪いんだ」 「分かってたまるか」 |
怒 り | ■色々な問題が生じて家族の中に問題が 生じていることを認めざるを得なくなると、 怒りの感情が生じる 「こんな子に育てた覚えはない」 「あなたがしっかりしないから」 「いいかげんにしなさい」 |
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| ■使い続けるために問題行動を取引材料にする 「車を買ってくれるならやめる」 「一人暮らしさせてくれ」 「もう絶対にしないから」 「そんなに言うならやめてやるよ」 「ぶっ殺すぞ」 「もう1回だけでやめるから」 |
取り引き | ■なだめたり、すかしたり、脅したりして、本人を コントロールしようとする 「薬さえ止めてくれたら何でも買ってやる」 「やめないなら家から出て行きなさい」 「お母さんのためにやめて」 「これで最後にしてちょうだい」 「もう1回だけチャンスをやろう」 「警察にきてもらうぞ」 |
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| ■薬なしでは何もできなくなる 「どうせやめられない」 「やめてどうなる」 「おれはダメな奴だ」 「死んでしまいたい」 「誰も助けてくれない」 |
落ち込み | ■本人のコントロールがうまく行かず、自責的に なったり本人を無視したりする 「私が不甲斐ないからこうなった」 「どうして私がこんな目に逢うの」 「もうどうしていいのか分からない」 「この人(子)を殺して、私も死のう」 |
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| ■薬物依存に対して無力を認める 「薬の力には勝てない」 「自分の力だけではどうにもならない」 |
受 容 | ■本人のコントロールへの敗北を認めたところから 回復が始まる 「この人(子)は病気だったんだ」 「やめたくてもやめられなかったんだ」 「一番苦しいのはこの人(子)だったんだ」 「私も病気だったんだ」 |
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