家族の実態調査
(医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業)
分担研究報告書
薬物依存者に対するその家族の対応法に関する研究
−薬物依存症者をもつ家族の当事者活動に関する実態調査−
調査の目的
この調査は、薬物依存症者をもつ家族への支援がなぜ必要か、家族支援が実際にどのように役立つかということを示すひとつの材料を得ることを目的に実施しています。また、調査で得られた結果をもとに、今後の薬物依存症者およびその家族を支援するためのネットワーク体制整備を考える際に役立てることのできるいくつかの提言ができればと考えています。
結果1:ダルク家族会はどのような参加者を中心に構成されているのでしょうか?
| 図表1.家族会参加の性別 | 図表2.家族会参加者の年齢 |
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| 図表3.家族と本人の関係 | 図表4.本人の主な使用薬物(複数回答可) |
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| 図表5.家族会参加期間 |
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【まとめ】
- 参加者の約7割が女性で、9割が本人と親子の関係にあります。
- 本人の主な使用薬物は覚せい剤が約5割、有機溶剤が約3割、処方薬や市販薬が約2割となっています。
- これまでの家族会参加期間は、1年以下という方が全体の約3割、1〜3年の方が約3割、3〜5年の方が約2割を占めています。
結果2:ダルク家族会はどのように依存症者の回復に役立っているのでしょうか?
| 図表6.家族が本人の薬物使用を知ってから関係機関や家族会につながるまで |
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図表7.未治療の本人を抱えた家族が家族会に参加するまでの期間と 本人が初めて治療を受けるまでの期間との関係 |
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| 図表8−1.家族の対応の変化:薬物使用の現場や道具を発見した時(複数回答可) |
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| 図表8−2.家族の対応の変化:本人のため繰り返し取り立てにあった時(複数回答可) |
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| 図表8−3.家族の対応の変化:本人が深刻な体調不良に陥ったり怪我をした場合(複数回答可) |
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| 図表8−4.家族の対応の変化:本人から暴言や暴力がある場合(複数回答可) |
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【まとめ】
- 家族が本人の薬物使用を知ってからなんらかの機関に相談にいくまで平均3.2年、家族会につながるまで平均2.7年かかっていることがわかりました。これらの年数を少しでも短くして抱え込みの時間を短縮することが必要です。
- 本人が未治療の場合、家族が薬物使用を知ってから家族会につながるまでの期間が短いほど、本人が治療を受けるまでの期間が短くなることがわかりました。未治療の依存症者を抱える家族が少しでも早く家族会につながることは、本人を治療につなげることにとても役立っています。
- 家族会に参加する前と後で、本人への対応がどのように変化するか調べたところ、明らかな変化がありました。このような家族の変化が本人の回復を促す要因のひとつとして働いていることが予想されます。
結果3:ダルク家族会はどのように家族自身の回復に役立っているのでしょうか?
| 図表9:SUBI得点でみた家族の心理状態(家族会参加年数別) |
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※SUBIは全体的な幸福感を、陽性感情(周りの人と安定した関係を築き、日々の生活に満足を覚える感じ)と陰性感情(周囲とのつながりが薄く、心身の調子が悪い感じ)の両方から測定したものです。陽性感情・陰性感情ともに、得点が高い方が良い状態を指しています。
【まとめ】
- 家族会への参加年数別に家族の心理状態を比較すると、参加年数が増えるにしたがって、全体的な幸福感が高くなっていることがわかりました。特に、1年未満と2−3年の間の得点の開きが大きく、家族会につながって初期の家族は心身共に疲労が高いことをしめしていました。
今後の研究
- 約1年後に今回と同様の調査を行い前後比較を行うことで、今年度の調査の正確度をあげるとともに、家族会の継続率等も調べます。
- 家族と本人の回復がどれくらいの期間をかけてどのように進んでいくかを詳しく調べるために、参加期間の長い家族の方々を中心に、過去を振り返り様々なお話を聞かせて頂ければと考えています。
- 薬物依存症者本人の回復には、ひとつの機関だけではなく様々な機関が連携しネットワークを作る必要があること、そのネットワークのひとつして家族の回復の場が不可欠であることをきちんと示すことができるパンフレットを作成することが平成18年度の目標です。
- 調査の趣旨をご理解いただき、ひとりでも多くの家族の方にご協力をいただくことができますようどうぞよろしくお願いいたします。
全国薬物依存症者家族連合会 2006〜











